なんか、りん先輩がホームページをリニューアルしてくれて、
「ブログも書けるよ」とのことだったので、
「これは活用しよう」と。笑
今日は、毎月のつどいでも話題になることの多いカミングアウトについて書こうと思います
僕の場合、友達へのカミングアウトは総じてうまくいってます。本当に心が広い友達に恵まれているなと痛感します。感謝しかないです…。
🍀初めてのカミングアウト🍀
僕が友達へ初カミングアウトした場所は、虹の集いでした。爆笑
大学１年の４月、緊張しながら虹の集いの集会場所へ初めて行ったら、なんと高校の部活の同期がいたんですよ。
こういうパターンは虹の集い史上、一度もなかったようで。 ※そりゃそうよ
「わっ、やべぇゲイバレをキメ申したわぁ」と思いました。
ちなみにその初バレの相手は橘ケイカです。いまでは仲良く一緒に執行部員。爆笑
彼女は非当事者で、私たちの活動に加わってくれている心強い味方です。
LGBTsについて知りたいと思い、４月の集いに参加したそう。
僕にとっては予想だにしないバレ方でしたが、ゲイを打ち明けた一番最初の友人が彼女で本当によかったと今でも思っています。「互いの生き方を全力で応援しあえる関係って、本当に大切にしたいな」って、いつも思わせてくれます。
このことがきっかけなのだろうか、僕が虹の集いで活動を始めてからはカミングアウトに対する恐怖心はかなり薄れました。
「いつかはバレるかもしれないけど、バレたらバレたで楽しいかも」
ぐらいの感覚になっちゃったんですよね。
「バレちゃった後の友達関係第２シーズン」みたいのがけっこう面白いんです。笑
たとえば高校の同期には、ケイカ以外にも、打ち明けるべき時が来たらすんなり言うようにしています。それにしても高校の同期たち、ほんとにみんな優しすぎる…。
🍀【あっしぃ流】カミングアウト３原則🍀
ただ「そんな軽い気持ちで言うなんて自分には…」ってかたも普通にいると思うんです。
僕も去年までは帽子を深くかぶって「バレるのは怖いけど、レインボープライドには行きたい！！」みたいな人間だったので。笑
あくまでカミングアウトは個人の自由です。「打ち明けない」という選択肢もあることは念頭に置いていただけたらと思います！でももし「カミングアウトする！」ってなった時のために、自分が意識している3つのコトを紹介します！
🌈理解のありそうな人にだけ言う🌈
「この人になら言っても大丈夫かな」と思える人には、聞かれたら言うようにしています。特に出会ってだいたい１年以上仲良くしていると、自分のいろんな側面を相手も知ってくれているので「ゲイであることもあっしぃの一側面にすぎない」ぐらいに考えてくれることが多いのかなと思ってます。
🌈打ち明けた後には必ず会う約束をする🌈
打ち明けた相手が「そっかぁ、ヤツはゲイか、これからどう接したらいいんだろう」みたいに思ってくれてるなら、その気持ちを放置するのってすごく申し訳ないですよね…。僕はちゃんと後日会う約束をいれます。「言いふらさないでいてくれると助かる！」とか「タブーじゃないから何でも聞いて！」とか、どうしてほしいかは当事者間でも異なるので「自分はこう。」っていうのを伝えてます。そうするとけっこう円滑に友達関係第２シーズンをスタートできると思います。
🌈相手に100％の理解を求めない🌈
じつは以前、精神科に通ってまして。セクシュアリティ含めいろいろと相談させていただいたことがあるんですが、あーだこーだ色々な話をさせていただいて、
「あなたはゲイで、ほかの男の子より女っ気があって、だから壁に突き当たるのね」
みたいなことを言われました笑
当時の僕（ほーぉ、ふんふん。…そうなのかぁ？）
そう言われればそんな気もするし、でもそれってゲイだからなのか…？とかモヤモヤした記憶がありますが、やっぱり納得できなくて爆笑
結局それから通院をやめ、いまでは自己管理でメンタルケアができるようになったんですが、じゃあ先生の発言にすごいムカついたのかと言われるとそうでもなくて笑
人と関わるなかで、相手の発言に「？？？」てなることありますよね。でもこれって逆も然りで。自分の発言が、意図せず相手をムカっとさせてしまってる可能性もある。これを考えだすと「おあいこだな、ごめんなさい」ってなるので、僕の場合そこまででした笑
僕の場合は「相手が自分のことを考えて言ってくれるという事実」に感謝してます。
言葉の中身に納得いかなければ、その人との距離を考えればいいのかな。縁を切るとか大仰なものじゃなくても「たまに会うとかにしよっ」みたいな(^^)
セクシュアリティがどうとか以前に、性格が合う合わないとかで人間どうし距離感決めたりしますよね、僕の場合それとおんなじ感覚です！
🍀葦澤智史、次なるカミングアウトは🍀
僕は、虹の集い以外にも２つ、部長やコアメンバーとしてボランティア団体の運営に携わっています。もしかするとそこで、打ち明けるときがくるかもなと思ってます。
なぜかと言うと、打ち明けたほうが団体にとっても利益になるかもと思ったので。笑
気のせいなのかもしれませんが、こっちの世界にはクリエイティビティに富んでいて輝いているかたが結構いらっしゃったりするじゃないですか。楽器とか歌とか写真とか上手なひと。自分もボランティア団体では映像編集やレイアウトデザインなど、クリエイターとして活動しているので、必要があればLGBTs仲間を団体に引き込みたいなと思ってます。
自分がクリエイターとして活動できているのは、自己の内面と向き合う時間が長かったからだと思います。自分の非典型的なアイデンティティが原因で病むこともありますが、独自の感性や視点を培うのにはうってつけの環境でした。自分の内向的な考えも最近はちょっとずつ外向きになっていって「チームにとっての利益とは何か」を考えるようになりました。
「LGBTsであることがチームにとって利益になるかもしれない」とか思うと、なんだか無性にうれしいですよね！笑
ま、まだ打ち明けてないんですけどね。笑
カミングアウトは、打ち明ける側も打ち明けられる側も体力のいる作業ではあるので、そこへの注意と配慮は欠かさないようにしたいと思います。
文 葦澤智史(20･ゲイ) 虹の集い執行部 写真とカラオケ好き。SNSコンテンツクリエイターになるべく、日々いろいろな創作活動に取り組んでいる北大生。虹の集いでは企画づくりや集いラジオの編集などを担当。